マニュフェストカードルール - 政治家人狼

政治家人狼に慣れてきた方は、マニュフェストカードを入れたルールで遊んでみましょう。
マニュフェストカードには、「にんげんの党に有利な効果」と「おおかみの党に有利な効果」の相反する2つの効果がそれぞれ書かれています。
ゲーム開始前の役職カード配布と同じタイミングで1人1枚ずつランダムにマニュフェストカードを配布し、引いたカードを自身のマニュフェストとして掲げて議論に臨みます。
以下、ルール中の赤字はプレーンルールと異なる点です。
ゲームの流れ
用語
一般的な人狼で使用している用語を、以下のように言い換えます。
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村人→候補者
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人間→にんげんの党 党員
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人狼→おおかみの党 党員
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狂人→スパイ(※勝利条件はおおかみの党 党員と同様)
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占い師(予言者)→番記者
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霊媒師→検察官
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護衛(ボディガード)→警備員
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会議(昼)→選挙活動
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投票→投票(=選挙)
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処刑→当選
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夜→裏工作タイム
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占い→調査
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襲撃→ネガティブキャンペーン
ゲームの準備
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政党カードとは別に、マニュフェストカードをシャッフルして1人1枚配布し、自分だけが確認します。余ったマニュフェストカードは非公開とし、GMが管理します。
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公約実行カードの[成功カード]を8枚、[失敗カード]を2枚用意し、シャッフルしてGMの手元に置いておきます。
役職確認
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通常の人狼ゲームと同様に、人数分の政党(役職)カードを1人1枚配布します。
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自分のカードを確認した後、全員で目を瞑ります。
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進行役となるゲームマスター(以下、GM)は、以下の順で役職者を起こして役職確認を行います。
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該当する役職がいない場合はスキップします。
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おおかみの党 党員
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おおかみの党 党員を起こし、お互いに顔を合わせます。
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政治家の愛人
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おおかみの党 党員が目を開けたまま、政治家の愛人を起こし、お互いに顔を合わせます。
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おおかみの党 党員だけ目を閉じさせた後、政治家の愛人におおかみの党 党員の中から本命を1人決めさせます。
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※政治家人狼では、内通(おおかみの党 党員や政治家の愛人が、顔合わせの際にジェスチャーを通じて番記者や検察官を騙る役割分担を決めること)を”推奨しません”。
ゲーム開始前に「内通は無しです」とプレイヤーに通知するのが良いでしょう。ただし、禁止ではありませんので、プレイヤーの好みや習熟度等に合わせてGMの裁量で変更しても構いません。
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番記者
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番記者を起こし、おおかみの党 党員および政治家の愛人を除いた中から、ランダムに選んだ1名を教えます。
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スパイ
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スパイを起こし、お互いに顔を合わせます。
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スパイが目を開けたまま、再度おおかみの党 党員を起こし、お互いに顔を合わせます。
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※人数やレギュレーションによって、スパイはおおかみの党 党員と顔合わせをしない場合もあります。その場合、スパイに目を閉じさせた後、親指を立てさせます。その状態でおおかみの党 党員を再度起こし、親指を立てているスパイを確認させます。確認後、スパイは親指を戻します。
以降、以下の役職については役職者であることだけを確認します。
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検察官
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警備員
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弁護士
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悪徳弁護士
以上が終了したら、全員を起こして立候補に移ります。
立候補
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最初の選挙活動(議論)開始前に、予め配られたマニュフェストカードの名称と効果を発表します。
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このとき、おおかみの党の陣営の人は、自分が持っていないマニュフェストカードの名称と効果を自分が所持していると偽って発表しても構いません。
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「No.23 真似フェスト」を所持しているプレイヤーは、他のカードのうち何を使用するかを決定して必ず宣言してください。当選した場合、立候補時に宣言したカードとして使用されます。
選挙活動(昼)
立候補が終わったら、GMが制限時間を宣言した後、選挙活動(議論)を行います。「にんげんの党」と「おおかみの党」の党員が誰なのか、マニュフェストカードの効果も参考に、今日当選させたい”信じられる味方”が誰かを推理してください。
【議論のヒント】
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おおかみの党の陣営は、以下の通りで仲間を認識しています。投票の際に票を重ねやすいので注意しましょう。
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おおかみの党 党員 → 党員同士に加え、スパイと政治家の愛人が誰かを知っている。
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スパイ → スパイ同士を知っているのみでおおかみの党 党員と政治家の愛人は知らない。(※レギュレーションによって変更あり)
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政治家の愛人 → おおかみの党 党員を知っている。スパイは知らない。
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番記者が、”おおかみの党党員や政治家の愛⼈ではない”と通知された者も、スパイである可能性があります。
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番記者や検察官は重要な能⼒のため、1⼈で確定した場合はにんげんの党がとても有利です。おおかみの党は、党員⾃ら正体を偽って番記者や検察官として名乗り出ると、にんげんの党を惑わせる事ができるのでよりゲームが深く面白くなります。
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マニュフェストカードの効果に拘り過ぎると、あっという間におおかみの党が当選してしまいます。カードの効果は参考程度に、プレーンルールと同様誰がにんげんの党なのかを発言や挙動から推理しましょう。
投票
選挙活動が終わったら、当選させたい(自分と同じ党だと思う)人に投票します。
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マニュフェストカード入りの場合、全ての選挙を一斉投票で行うことを推奨します。GMの裁量により、プレイヤーの習熟度に合わせて挙手制に変えても構いません。
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前日に実行されたマニュフェストの効果が票数に影響があるものだった場合、効果に応じて票数を加算/減算して誤りのないようにしてください。
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投票により最多得票者が当選者となります。
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最多得票者が複数いた場合は決選投票を行います。
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決選投票を2回行っても同数だった場合、くじ引きやじゃんけんなどランダムな方法で当選者を決めます。
※くじ引きの場合、人数分の公約実行カード(うち1枚を成功カード、残りを失敗カード)を使い、成功カードを引いた者が当選とするのが良いでしょう。
マニュフェストの実行
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投票により最多得票者(当選者)が決定したら、当選者は自分のマニュフェストカードをGMに渡し、どちらの効果を発動したいかを伝えます。
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当選者がにんげんの党の党員の場合は、必ずにんげんの党側の効果を指定しなければなりません。当選者がおおかみの党の党員の場合は、当選者が好きな方の効果を指定することができます。
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マニュフェストの効果の発動にプレイヤーの指定が必要な場合は、以下の公約実行カードを引く前に指定し、GMに伝えます。
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当選者は、「公約実行カード」の山札から1枚を引きます。ゲーム開始時、成功カードは8枚、失敗カードは2枚入っています。
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成功カードを引いた場合は指定した効果が発動、失敗カードを引いた場合は指定した効果とは逆の効果が発動します。
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なお、引いた公約実行カードを他のプレイヤーに見せてはいけません。引いた公約実行カードは山札から除き、翌日の当選者は残った山札から1枚を引きます。
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上記すべての処理が終わったら、GMがマニュフェストの名前と効果を発表します。にんげん/おおかみどちらの効果が発動したかについては、基本的に”発表しません”。ただし、マニュフェストの効果によっては発表する場合がありますので、詳しくはマニュフェストカード一覧を確認してください。
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所信表明
当選者が決定したら、最後の演説として所信表明を行って下さい。
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ゲームに関する事でも、当選の御礼でも、何を話しても構いません。
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この際、マニュフェストカードの効果をどのように使うか、公約実行カードの「成功/失敗どちらのカードを引いたか」などを発言することも可能です。
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所信表明が終わったのち、ネガティブキャンペーン(襲撃)を受けている者がいた場合、選挙に復活します。
裏工作タイム(夜)
裏工作タイム(夜)になります。裏工作タイムでは、おおかみの党 党員(ネガティブキャンペーン)→警備員(護衛)→番記者(調査)→検察官(捜査)の順に起こし、処理を行います。判定結果はGMがハンドサインで通知します。
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裏工作タイムの最初に、マニュフェストの効果を処理します。
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以下、役職者を順番に起こして処理します。
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おおかみの党 党員:ネガティブキャンペーン
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毎晩1人を指定し、ネガティブキャンペーン(襲撃)をかけます。おおかみの党 党員やスパイ、政治家の愛人を襲撃対象にすることも可能です。
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襲撃の対象になった人は翌日の選挙活動と投票に参加できません。
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議論を見守ることはできます。
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襲撃対象者は、襲撃された日の当選者が決まった後に復帰します。ただし、政治家の愛人は復帰することができません。
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警備員:護衛
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毎晩1人を指定し、おおかみの党 党員の襲撃から守ります。
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番記者:調査
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誰か1人を指定し、その人物が[おおかみの党 党員(人狼)]か[そうでないか]を調査します。
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襲撃される夜にも結果が見られるため、復帰した日に結果を発言しても構いません。
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検察官:捜査
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この日当選した者を捜査し、おおかみの党の陣営かそうでないかを知ることができます。
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知ることができるのは陣営なので、スパイや愛人もおおかみの党であると判定が出ます。
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襲撃される夜にも結果が見られるため、復帰した日に結果を発言しても構いません。
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裏工作タイムが終了した後、当選者に指定された者や翌日発動する効果がある場合はその発表をしたのち、議論を開始します。
勝利判定
最終的に、4つの議席が埋まるまでに必要議席数を獲得した陣営の勝利となります。
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必要議席数
にんげんの党:3人当選
おおかみの党:2人当選 -
マニュフェストカードの中には、当選者を「リコール(除外)」するものが含まれています。そのため、マニュフェストカード入りのルールでは、にんげんの党が3人連続で当選したり、おおかみの党が2人連続で当選しても、ゲームは終了せず、4つの議席が埋まるまでゲームは続きます。
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弁護士、悪徳弁護士がいた場合も同様です。
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ただし、おおかみの党 党員(スパイや愛人は除く)が2人当選した場合、その時点でゲームが終了します。
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リコールで除外された当選者を差し引いて、4つの議席が埋まったらゲーム終了となります。
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当選権が無い者が当選していた場合など、4人の当選者を決めてもにんげん/おおかみいずれの党も必要議席数を満たさない場合、おおかみの党の勝利となります。
※例:議席数が4人のルールで、にんげんの党が2人、おおかみの党が1人当選している状態で、番記者が当選した場合、どちらの人狼の必要議席数も満たしていないためおおかみの党の勝利となります。